【子宮腺筋症】その出血、子宮腺筋症かも?婦人科医がわかりやすく解説

Q:生理のたびに出血が多く、生理痛もひどいのですが、子宮に何か異常があるのでしょうか?(38歳・女性)

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このような症状の裏には、子宮腺筋症という病気が隠れていることがあります。

子宮腺筋症とは?

子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に入り込んで増える病気です。通常は鶏の卵ほどの大きさの子宮が、腺筋症になると男性のこぶし大ほどに大きくなり、子宮自体も硬くなっていきます。

主な症状:

・月経の出血が多い(過多月経)
・生理痛が強い
・生理のたびに痛みが増していく

放置すると生理痛がさらに悪化したり、不妊症の原因になることもあります。

どんな検査でわかるの?

一般の健康診断では、内診や子宮頸がん検診(細胞診)のみの場合が多く、腺筋症は見つかりにくいことがあります。

経膣超音波検査を追加することで、子宮の状態を詳しく調べることができます。

腺筋症が疑われた場合、さらに血液検査やMRI検査を行い診断します。

治療法について

治療は鎮痛剤やホルモン剤による薬物療法が基本です。

症状が強い場合や薬で効果が出ない場合には、腺筋症の部分を切除する手術が検討されます。

似た病気について

子宮腺筋症と似た病気に子宮内膜症があります。こちらは子宮内膜に似た組織が子宮の外、卵巣や骨盤内などにできる病気です。

一人で悩まず婦人科へ

「生理痛がひどい」「薬を増やしても効かない」と感じたら、自己判断で薬を増やす前に、一度婦人科医に相談しましょう。

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