[低用量ピルについて] 友人は、旅行の日と生理の日が重ならないよう、定期的にピルを飲んでいます。便利だなと思う半面、副作用がないか心配です。(30歳・主婦)

ピルはもともと避妊を目的としている経口薬ですが、生理の周期をコントロールしたり、生理痛など月経困難症を緩和したりするメリットもあり、服用されている方も珍しくありません。しかし、副作用としてガン や血栓症のリスクが高まることが心配されてきました。
ピルにはさまざまな種類があります。中でも現在、エストロゲンの用量が少ない「低用量ピル」が多く使われています。通常30~40マイクログラムあるエストロゲンの用量を低用量(20マイクログラム)にすることで、乳がんのリスクが減ることが分かっており、近年、血圧を下げる例も報告されています。
注意してほしいのは、漫然と服用しないこと。医師にしっかり相談し、納得の上使用してください。ヘビースモーカー、35歳以上の人は血栓症のリスクが高い人です。血液検査を受けておきましょう。また、ピルを飲んで足がだるくなったり筋肉痛が起こるのは、血栓症の自覚症状です。ただちに服用を止め、医師に診てもらいましょう。