[子宮頸管ポリープ] 不正出血があり婦人科を受診すると、子宮頸管(けいかん)ポリープが見つかりました。治療法などを教えてください(37歳・主婦)

子宮頸管ポリープとは、子宮の入り口の子宮頚部・頸管の粘膜が増殖して発生する腫瘍(しゅよう)のこと。
子宮頸管ポリープと、子宮体部にできる子宮内膜ポリープがありますが、確率的には、子宮頸管ポリープの発症率の方が高いといわれています。年齢はあまり関係なく、自覚症状は生理以外の不正出血、性行為後の接触出血、おりものの増加。自覚症状がない場合が多く、岡山市などの自治体が行っている子宮がん検診で見つかるという方もたくさんいらしゃいます。
99 %以上は良性といわれ、むやみに不安になることはありませんが、中には悪性の場合もあるので、必ず切除しておかなくてはなりません。ポリープは米粒大から小豆大の大きさがほとんど。切除治療は、通常、外来で数分ほどで終了。その後は経過観察します。
妊娠中にポリープができるケースも見られます。当院では切除するようにしていますが、出産時に自然に剥離(はくり)するためそのまま放っておくという考え方の先生もいらっしゃいます。よく相談してみてください。
子宮頸管ポリープの原因は、まだはっきり分かっていませんが、子宮頸管の炎症やホルモンが関係しているのではないかといわれています。定期的な検査をしておくとよいでしょう。