[ダグラス窩膿瘍(かのうよう)] 知り合いの女性がダグラス窩膿瘍と診断されました。どんな病気ですか。(35歳・主婦)

ダグラス窩とは、直腸と子宮の間にあるくぼみのこと。ダグラス窩膿瘍は、そのくぼみ、つまり骨盤の奥深い場所に膿(うみ)がたまってしまう病気です。
原因は、子宮や膣(ちつ)、卵管などにばい菌がついて、そのばい菌が広がってしまうこと。症状としては、おりものの増加、腹痛、腰痛、肛門痛、不正出血、高熱、白血球増加などが挙げられます。尿が出にくい、便が出にくいなどの症状があることもあります。診断は、直腸指診や腟(ちつ)の内診をして、超音波で膿があるかどうかを検査し、血液検査でばい菌の反応を見ます。
抗生物質の内服または点滴で治療しますが、ひどくなってしまった場合は切開手術で膿を取り除くことになります。
内科に行っても原因が分からず、産婦人科で調べるとダグラス窩膿瘍だったというケースがあります。受診して子宮内膜炎などの段階で治療ができれば、ダグラス窩膿瘍にまで発展せずに済むことも。おりものが気になるときは、早めに産婦人 科を受診しましょう。
ちなみに男性の場合は、直腸と膀胱の部分がダグラス窩にあたり、男性もここに膿がたまることがあります。男性の場合は「膀胱直腸窩膿瘍」が正式な病名ですが、ダグラス窩膿瘍の方が知名度が高いため、男女を問わず診断名に使用されることがあります。男性は外科を受診してください。