【看護師より】<おっぱい・・・ 温める? 冷やす?>

時々・・・「おっぱいが出にくくなったんです。温めたらよいですか?」と聞かれることがります。

よく「温めた方が母乳の出が良くなる」と言われますが、ちょっと待ってください。実はそうそも限らないのです。

「おっぱいが出にくい」には2種類あります。

  • 1.(A)乳房・乳頭にトラブルが無く、ただ単に母乳分泌量が減っている。
  • 2.(B)おっぱいが詰まり、(母乳の出る道のどこかの栓が詰まり)乳房の一部分が硬くなったり、赤くなったり、熱がでたりする。
    つまり、乳腺炎で出にくくなっている。

この場合、それぞれで対処が全く違うのです。

  • 1.上記(A)の時は、確かに乳房を温めると血行もよくなり、分泌量は増える方向へいきます。
  • 2.上記(B)の時に、温めてしまうと、炎症を起こしているバイ菌が増え、乳腺炎が悪化するだけです。だから、(B)の場合は、絶対に温めず、硬く痛い部分を逆に(保冷剤を何か布で くるんだものなどで)冷やす必要があります。

乳腺炎は、受診して頂いた方が良い場合もありますが、とりあえずの第1の対処として(A)なのか(B)なのかを見極めて、乳腺炎の場合、温めてしまう事のないよう気をつけてください。

———— ご案内  「おっぱい学級」  ———— 
当院では、助産師がおっぱいのトラブルやケアの方法などを指導させていただいています。
日時  奇数月 第3土曜日 15:30~   1時間程度
場所  当院 ちゅうりっぷホール
対象者 当院で出産されたママ(赤ちゃんと一緒に参加 OKです)
※予約制になっていますので、外来診察時間内にTELでもOKです。