【子宮腺筋症】過多月経や生理痛がひどいです。子宮などに問題があるのでしょうか。(38 歳・女性)

子宮腺筋症が隠れている場合があります。
子宮系の病気の一つで、子宮内膜に似た組織が、
子宮の筋肉内にできて増殖する良性の病気です。
通常、鶏の卵ほどの大きさの子宮が、男性のこぶし大ほどになり、
子宮自体も硬くなっていきます。
生理痛や月経時の出血が多いなどの症状が見られ、
放って置くと生理痛がひどくなり、不妊の原因になることも。

一般健診では内診と細胞診のみというケースが
ほとんどで見つかりにくいので、経膣超音波検査を加えておくとよいでしょう。
子宮腺筋症が疑われる場合は血液検査、MRI検査も行います。

治療は鎮痛剤やホルモン剤の薬物療法が基本です。
程度がひどい場合は、腺筋症の部分を除去する手術を行います。

似たような病気に子宮内膜症があります。
これは、子宮内膜に似た組織が卵巣や骨盤など
子宮以外の場所にできるというものです。

いずれにしても、生理痛がひどくなっているからと
薬の量をむやみに増やさず、一度、産婦人科医に相談しましょう。

他の記事を読む