【多のう胞性卵巣症候群(PCOS)】多のう胞性卵巣症候群(PCOS)とは?月経不順・妊娠への影響と治療法を解説

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたら

Q:月経不順で受診したところ、「多のう胞性卵巣症候群(PCOS)」と診断されました。妊娠はできるのでしょうか?
(30歳・女性よりご相談)

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵できない状態の卵胞(2〜9mm程度)が卵巣内に多数溜まり、卵巣が腫れる疾患で、不妊の原因のひとつにも挙げられます。

この症状は生殖年齢の女性(18〜45歳)のおよそ5〜10%に見られ、比較的よくある婦人科疾患です。

診断のポイント

以下のような症状や検査値をもとに総合的に判断します:

・無月経や稀発月経(たまにしか来ない月経)
・無排卵性月経(月経はあるが排卵がない)
・血中LH(黄体形成ホルモン)や男性ホルモン値の上昇
・肥満傾向

原因は明確にはわかっていませんが、遺伝や生活環境、ホルモンバランスの影響があると考えられています。

治療と妊娠の可能性について

妊娠を希望するか否かにかかわらず、月経異常を放置するのはよくありません。まずはホルモン剤で月経をコントロールし、子宮内膜を適切にリセットさせる必要があります。

妊娠を希望する方には、以下のような治療法があります:

排卵誘発剤(内服)
腹腔鏡手術:卵巣に小さな穴をあけて排卵しやすくする(保険適用あり)

「PCOS」と診断されても、正しい治療とサポートを受ければ妊娠は十分に可能です。気になる方は早めに婦人科にご相談ください。

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