[性犯罪被害者へのサポート] 岡山県では、性犯罪の被害に関して公費負担制度があると聞きました。詳しく教えてください。(29 歳・主婦)

もし性的暴行を受けてしまった場合、一人で悩むのではなく、一刻も早く、具体的には72 時間以内に、産婦人科を受診してください。
駆け込むのは、岡山県内であれば、どこの産婦人科でも構いません。妊娠や性感染症を防ぐ適切な対処を取るためには、できるだけ早い方がよいのです。72時間以内に緊急避妊ピルを飲めば、妊娠の可能性が低くなります。
昨年1月、岡山県産婦人科医会は、岡山県警および「被害者サポートセンターおかやま~VSCO(ヴィスコ)」と協定を結び、性犯罪被害者に対する緊急ネットワークをつくりました。 被害者が、被害後72時間以内に性感染症の検査・治療、緊急避妊措置を受け、警察に連絡した場合は、岡山県警察の「性犯罪に関する公費負担制度」を利用でき、検査・治療費は無料になります。警察に届け出ないケースなどで公費負担制度が適用されない場合でも、VSCOの紹介で72時間以内に診察・治療を受けていると、VSCOが費用を負担してくれます。
VSCOは、警察、検察庁、裁判所への付き添い、エイズの無料検査、精神科への付き添い・費用の一部負担など、さまざまな面からサポートを行っています。このような団体が岡山で活動し、被害者をサポートしている事実も知っていただきたいことです。