[子宮体がん] 子宮体がんが増えていると聞きましたが、通常の子宮がん検診で子宮体がんも見つかるのですか。(52歳・主婦)

一般的な子宮がん検診は、子宮頸(けい)がん検診のことを指します。子宮頸がんとは子宮頚部、つまり入り口にできるがんのこと。一方、子宮体がんとは、子宮の奥にできるがんのことです。子宮体がんが子宮頚部にまで達して通常の検診で見つかることもありますが、その場合、がんが進行しています。ですから、子宮体がんの検査は、通常の検診とは別に受ける必要があります。 検査自体は、子宮頸がんと同じくらいの短い時間で1分もかかりません。子宮の中に細いチューブを入れて細胞をこすって採取します。
子宮体がん検診を受けた方がよい人として①50歳以上②閉経以降③妊娠未経験で月経不規則の人のいずれかにあてはまり、さらに半年以内に不正出血のあった人が挙げられます。また、リスクがある人としては、未婚の人、不妊症の人、初婚・初妊娠年齢の高い人、出産経験の少ない人、糖尿病のある人、高血圧の人、肥満の人、エストロゲン製剤服用の人、30歳以上で月経不規則の人などが挙げられます。
子宮体がんが見つかったからといって必ず子宮を摘出しなければならないというわけではありません。初期であれば薬で治療することも可能です。検診で早めに見つけるためにも、リスクのある人は、とりあえず1回は検診を受けておくのがよいかもしれません。