[さい帯血保存]白血病治療にさい帯血が使われると聞きました。出産のとき、さい帯血を保存しておいた方がいいのでしょうか。 ( 32 歳・主婦)

最近、有名スポーツ選手が白血病であることを公表し、
その治療への関心も高まっています。
 さい帯血とは、胎盤とへその緒に含まれている血液の
こと。その中には「幹細胞」という、骨や筋肉、心臓、
脳、神経、赤血球や白血球など、体のさまざまな〝素〟
になる細胞が含まれています。
 通常は出産後に廃棄されてしまうのですが、それを
保存しておくことで、子どもが将来、さまざまな難病
にかかったときに「さい帯血移植」を受けることが
できます。
 白血病などの重い病気の治療に役立てられているほか、
近年、脳性小児まひや自閉症、1型糖尿病など、可能性
を秘めた治療法として注目されています。
 公的採血バンクへの保存は寄付となり、白血病などの
患者の治療に利用されます。民間の採血バンク(有料)
は、赤ちゃん本人のために半永久的に冷凍保存され、
治療で必要になった時に病院まで届けられます。費用など
は、掛かりつけの産科に確認を。